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Let's Walk Ogikubo Together!

トロールの森

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思いもよらぬ発想が感じられる野外アートで脳を活性化できます。

▼くるくる回して見てください
(“Googleマップで見る”で全画面表示が可能)


■オリジナルレポート
トロールの森1
国際野外アート展「トロールの森」を楽しむため、善福寺公園を訪れました。
作品は公園内のあちこちに配置されていて、作品の解説が記された銘版を巡りながら、公園内の展示を無料で楽しむことができます。

トロールの森2
コチラは土井健史さんの作品「じゃまな境界」。
“地球上に境界を引いたのは、人である。人が引いた境界が、対立を生み、差別を生んでいる。人は、なんだかんだ理由をつけて差異を強調するために境界をつくる。果たして、多様性を受け入れる今の時代、差異を強調するための境界は必要なのだろうか。この作品は、公園内にあえて境界をつくり、境界の必要性を問うた作品である。”と銘版には書かれていました。
なるほど、そう言われると何だか奥深いテーマを感じるような気がします。

トロールの森3
コチラは中川彩萠さんの作品「W.W.W. Woman Weaving a Web」(= 網を編む女性)。
“公園に巨大なくもの巣を張る。ひとが中に入ることで、この作品は完成する。そのひとは獲物を待っているのか、はたまた囚われているのか。”と銘版には書かれていました。
作品名の「W.W.W.」は、蜘蛛の巣を連想することからその名がついた「World Wide Web = インターネット上で提供されるハイパーテキストシステム」のことも暗喩しているのでしょうか。

トロールの森4
公園内を歩き回り少し疲れましたので、素敵なカフェと評判の「nido」さんを訪れたところ、カフェの敷地内にも作品が展示されていました。
コチラは永林香穂さんの作品「おしりダケ」です。
“「頭の中で生まれた枯れない植物」を作っています。窓のように四角に抜けた壁に作品を飾ります。壁の先には本物の植物があり、私が作ったおしりダケはまだ植物の世界に入れていないことが面白いと感じて展示をしました。今年のテーマになっている「まことはまやかし、まやかしはまこと Real=Fake」おしりダケはまだ植物になれていないだけと私は考えています。”と銘版には書かれていました。
コチラの作品については単純に「おしりを枯れない植物にする発想が面白い!」と感じました。

トロールの森5
「おしりダケ」が私のおしりの後ろで増殖中?
よく見たら、「おしりダケ」は一つだけではなく、幾つもの「おしりダケ」が展示されていました。
アート作品は、色々なインスピレーションが得られて脳が活性化する気がして刺激になりますね。
こういったアート作品に、散歩しながら気軽に触れることができるのは嬉しい。

(耳より情報)
トロールは、北欧の伝承に登場する妖精です。
「トロールの森」とはすなわち、妖精の森を意味します。
妖精の森には、イタズラ好きな妖精たち(アーティスト)が仕掛けた脳を刺激する面白いモノ(アート作品)がいっぱい。
散歩がてら、気軽に訪れてみましょうー。

■基本情報
[所] 東京都杉並区善福寺3-9-10
[関連サイト] トロールの森

■地図(“拡大地図を表示”からルート検索が可能)



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