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荻窪調査日記


Episode13:杉並区&荻窪が人気の理由

杉並区&荻窪が人気の理由
いま、東京都杉並区&荻窪の人気が高まっています。
そして、それには理由(ワケ)があります。

2023年12月30日から2024年1月6日に、ITmediaが運営するトレンド情報を発信するサイト"ねとらぼ"で、"永住したい東京都の街は?"というアンケートが実施されました。
そして、東京都杉並区がランキング1位となりました。
とりわけ、杉並区のほぼ中心にある荻窪は、活気のある商店街やタウンセブンをはじめとした多くのスーパーがあり買い物に困らないため、杉並区の中でも特に人気があります。
標高50メートル付近の高台にある荻窪は、もともと高級別荘地だった歴史から落ち着いた雰囲気が漂っています。
近くには豊富な緑地や広大な公園もあり、武蔵野台地の端に位置するため強固な地盤で地震にも強く、また、環七地下に総工費2300億円で建設された"巨大な地下神殿"と称される貯水施設により、集中豪雨などの水害対策もバッチリで安心して暮らせます。
しかも交通の便がよくて都心にも近いというのですから、ファミリー層などを中心に「永住したいと思わせる魅力がある」と言われても不思議ではありません。

杉並区では2022年に初の女性区長が生まれ、"杉並の奇跡"として大きな話題になりました。
2023年に行われた区議選では、オールド・ボーイズ・ネットワーク(男性中心の組織文化)を打破するため、区長が「政策に賛同する候補者はすべて応援する」という方針を打ち出し多くの女性候補者を(あくまで個人的に応援するという建前で)応援演説に通りすがりで飛び入り参加するなどで猛烈に支援した結果、東京23区で唯一の"女性議員が過半数以上を占める議会"が誕生しました。
今後の具体的な政策として、子育て支援のさらなる充実などに代表される"政治のフェミナイゼーション(女性化)"が期待されています。

私の荻窪に対する印象

  • 「Less is More(より少ないことはより豊かなこと)」
  • 「God is in the details(神は細部に宿る)」
上記二つは、ル・コルビュジエやフランク・ロイド・ライトと並ぶ近代建築における三大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエの言葉です。
ミースは美術や建築に関する教育を行うバウハウスの第三代校長を務めたことでも知られています。
現代では建築分野に限らず、大切なものを厳選して丁寧に暮らすという意味合いでも使われる、「Less is More」と「God is in the details」という言葉。
最近私は、荻窪はまさに、この美しい二つの言葉がピッタリくる土地柄なのではないかと感じています。
「武蔵野の農村」から現在の軽井沢のような「東京近郊の高級別荘地」となり、関東大震災をきっかけに武蔵野台地の強い地盤が評価されて人気の「高級住宅地」へと変貌。
田園調布と同じ時期に広範な土地区画整備事業が行われ、鎌倉と並び称されるくらいの文化住宅地も生まれました。
東京市に通う中産階級「サラリーマン」が多く住むようになり、「サラリーマン」の教育熱に押されるように教育環境も充実。
杉並第五尋常小学校(現:天沼小学校)が、「上級学校入学者」日本一として新聞に報道されたことで、教育熱心な人々が殺到しました。
内閣総理大臣を3度務めた近衞文麿(このえふみまろ)の邸宅「荻外荘(てきがいそう)」は荻窪にあり(現在は公園として整備中)、日米開戦の約2か月前に対米開戦を回避する目的で、「荻外荘会談」が行われました。
しかし、陸軍の東條英機から中国の撤兵を拒否されて第三次近衛文麿内閣は総辞職となり、日本は東條英機内閣のもとでハワイの真珠湾を攻撃、太平洋戦争へと突入していきました。
荻窪には零戦のエンジンを製造していた中島飛行機の荻窪工場(現:桃井原っぱ公園)があり、そのため荻窪も空襲目標となりました。
太平洋戦争後は、西東京で最大規模と言われた闇市が荻窪駅の北側に生まれ、そこから発展した新興マーケットが栄えました(新興マーケットはその後、荻窪タウンセブンとなりました)。

目まぐるしく移り変わりゆく世相の中で、日本の命運を決める会談が何度も行われたことで世間の注目を集めた荻窪。
そして、その成り立ちから比較的裕福な家庭が集まる地域であったことから自然と「Less is More」、「God is in the details」の精神が育まれ、街並みにどこか達観したような落ち着いた雰囲気が滲み出るようになったのが、現在の荻窪ではないかと考えています。
また、荻窪には「クワイエット・ラグジュアリー」(静かな贅沢)を楽しんでいる人が多く住んでいるように思われます。
自身のリズムを大切に、ゆとりある時間感覚で生きている人が多いので、荻窪の街には「静かで豊かな時間」が流れているように感じるのかも知れません。
人は誰もが、"生まれてから死ぬまでのプロセス"を過ごすこととなります。
「プロセスを楽しむ」という考え方がありますが、「生きているプロセスを自分なりに楽しむ」という考え方を持っている人が、荻窪には多いように感じます。

荻窪の楽しみ方

荻窪には小規模の個人店がいっぱいあります。
何度も通ううちに自然と顔見知りになり店員さんと緩い繋がりが生まれ、そのお店にシンパシーを感じてきます。
「いらっしゃい」「また来ちゃいました」、そんな会話を自然と交わせるような人懐こい雰囲気があり、居心地がいいです。
「行きつけの個人店」が増えてくると、荻窪を散歩するのが、どんどん楽しみになってきます。
もともと東京近郊の高級別荘地として開発が進んだ地域ですから、大きなお屋敷も多く、落ち着いた上質な装いがそこかしこに感じられ、普通に道を歩いていても心地よいです。
善福寺公園や善福寺川緑地は緑も豊富で、普段の忙しい仕事のことを忘れて気分転換するにはもってこい。

そして私の個人的な注目点は、テイクアウトで購入できるお惣菜の美味しさです。
戦後に西東京で最大規模と言われた闇市(新興マーケット)で商いをしていたお魚屋さんやお肉屋さんが、現在は駅直結の商業ビル「荻窪タウンセブン」内で高品質&お手頃価格の食材を提供していることも影響しているのでしょう。
それらの食材を使用して「本当に美味しいお惣菜」を販売する"One of Not Many な"(少数精鋭の一員のような)お店があるのが荻窪です。
食べてみて「えっ、何これ、美味しい!」と感じる超美味なお惣菜の数々が庶民価格で購入できるため、何度もリピートするうちに「荻窪で買う美味しいお惣菜ナシの生活はもう考えられない」と感じてきます。
クオリティ オブ ライフ(生活の質)を向上させるような「美味しいお惣菜屋さん巡り」も荻窪散歩の大きな楽しみの一つです。


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